珠洲焼作家 山田睦美さんがつくる名のある器 | SERENDOUCE CRAFTS

2021/08/15 17:00

珠洲(すず)焼とは、石川県、能登半島の珠洲の地で作られた焼き物で、14世紀には日本列島の四分の一に広がるほど栄えたといわれています。戦国時代に忽然と姿を消しましたが、地元住民の尽力により500年の時を経て昭和後期に復興され、現在は石川県指定伝統工芸品の指定を受けています。

 

珠洲焼の特徴は黒灰色の焼き締めの陶器です。鉄分の多い珠洲の土を還元焼成し、さらに窯の最後に長時間炭化焼成することで、表面だけではなく、割った中までも黒灰色であることを目指しています。

 

本日SERENDOUCE CRAFTSがご紹介する作品は、珠洲焼作家の山田睦美さんが製作する「月鏡カップとプレート」です。

「月鏡」にはどのような想いが込められているのでしょうか?

 

水月鏡花」・・・目で見ることは出来るが手に取ることが出来ない、はかない幻のたとえ

 

月の器にうつる姿は自分の鏡そのもの。与えられたはかない時間と空間の中、月のように肯定し、まっさらなものでありたい、という想いが込められています。

 

月鏡カップとプレートを手に取ると、その薄さから技術の高さと洗練された印象が伝わります。また、器の表面に残した凹凸が手にしっかり伝わり、使うにつれてなじんでいきます。さらに、珠洲焼の黒灰色を活かしながら、白でお化粧された幻想的な月夜を想像し、愉しむことができます。

作品を通して、山田さんの想いと人柄を感じられる作品です。

 



 

珠洲焼はお酒の雑味を緩和すると言われています。カップにお酒を注ぎ、プレートにおつまみをのせて晩酌を楽しめます。また、カップは手にすっぽり入るほどの大きさのため小鉢として食事のシーンでも活用します。

自分好みの使い方で珠洲焼に触れてみませんか。